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押切改善の方法

​押切くせのある方は

次の事を行ってください。

押切をする人は開閉による摩耗によって触点に鉄カスがたまり開閉が重く感じます。

これを簡単に改善させる方法として、

ネジ上部分(ネジ下も有効)を親指の腹でサッと拭くとスムーズに開閉します。

押切をしている人の中にはこれの重みが原因でネジをユルめる人がいます。

すると、更に刃や触点を摩耗させて

切れが悪くなるのが早くなります。

適正なネジの強さを覚えましょう。(しんどくならない程度のキツメ)

当店からお返しした際のネジの強さを覚えて置いて、

最低2日1回は調節しましょう。(毎日がベスト)

また、ハサミの開閉が重いと感じたら毎日でも、シャワーで触点を洗いましょう。

上記の1週間に1度のお手入れで確認をお願いいたします。

押切の人は触点に油を塗らない方が良い場合もあります。油に鉄カスが付着して開閉時に密着するからです。

どちらが自分に合っているかご自身の感覚で行うのが良いと思います。

刃には油を付けても大丈夫です。

油を塗る場合はミシンオイルなどサラッとした油がおススメです。

​押切クセは意外にも簡単になおります。下記をご覧ください。

1.親指を内側に曲げる。

(開閉は、閉じる時に親指の先の腹を 

中指の付け根もしくは手の平の方へ付ける、丸める意識。

人やハサミによって感覚が変わります。

薬指、人差し指を意識した方が良い場合もあります。

ご自身で触点が重くならない位置を探してください。

そこが押切をしていない証拠です。)

 

2.親指の第一関節よりつけ根部分で力を抜いて開閉する感じの意識

(人によって感覚が違います。関節での開閉でOKな人、

つけ根での開閉がOKな人、ご自身で調節してみてください。

触点が重くならない位置が押切をしていない証拠です。)

 

3.ハサミのネジを少し強めにしておく(上記で説明済)

 

4.小指掛けに小指のハラをしっかり固定する。人差し指、中指もしっかり固定。

(ハサミが長くになればなるほど大切)

 

5.仕事の立ち位置を大切にする(無理な姿勢は手を変な向きにする為)

 

6.ネジを意識してハサミの重み(チカラ)で切ると意識する事(指の力で切ろうとしない)

7.あと1つ大切な事は、

ハサミを1ヵ月~3ヵ月に1度 定期的に研ぎにだす。

(毎回、同じ所にした方が、はさみ研匠が良いです!)

なぜかと言うと、押し切りはハサミが切れないので

コネて使う事が多いからです。

(ネジの調節でも多少改善できる)

​適正な開閉の方に比べて、刃の消耗はかなり早いです

 

 

これでほとんどの人が改善できます。

どんな上手な研ぎ師でも3か月間(600人程度)

同じ切れ味を持続させる刃を作るのはできません。

刃は消耗品です。徐々に刃はヘタっていきます。

その証拠がカエリ刃です。

​切れるのは切れます。

しかし、極端な言い方をすると

それは切るというより裂いているに近い感覚です。

 

ですから、繊細な仕事をする日本料理の職人は毎日 包丁を研ぎます。

刃物でカットした断面を顕微鏡で見ると、一目瞭然です。

(次のページに図あり)

研ぎたての刃でカットすると断面がとてもキレイに切れていますが、

摩耗した刃物では、断面が裂かれているのがわかります。

 

毎回、当店をご利用すると、刃の研磨が少なくすみます。

6ヶ月以内のお客様のデータを記録させていただいておりますので、

前回の研ぎ方がわかります。 

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