ハサミの知識
セニングの種類
セニングの櫛刃にはいろいろなものがあります。
クシの目の数、溝の深さと櫛の形状によって、
スケる%が変わります。
根本調整用10%以下でに根元の立ち上がり・毛の毛量を減らす
中間~毛先20%~40%で毛量や髪のくせ毛を調整したり毛先をバラバラにし量を調整
カットセニング→40~90%でカットしながらぼかす仕上がり
理美容セニングについてハサミの入れ方(角度)によりカット率が変わります
例えば:
40%のセニング使用 の場合
真横に切る40%・斜め30%前後・縦15%以下
毛が入った毛量でも変化するので、セニングは真横で切った基準を%で示す場合が多い
切り方や技法などで特殊な使い方をする場合それにより%が変化致します。
また、%はメーカーによって変わります。(メーカーは「これくらいかな~」、と決めています。)
大切な物は櫛刃のギザギザ(溝)を見る事です。
また、メーカーの売り込みの方にこの溝の理由を聞くと、自分にあった物を見つけられます。
カットセニング40%~90%
切りながら自然にぼかせるカットセニング (刈上げやラフなスタイルに適します)
美容師さんがする刈上げや子供の刈上げがとても使いやすいです。
カーブ・スライド
毛を滑らせるために使用するのでスライドカットとしてカーブも利用する方もいます。
櫛の刃は昔は、Ⅴ溝やフラットタイプがほとんどでしたが
最近は、片側にガードが付いているタイプが増えてきました。
Ⅴ溝の数で呼び方が変わります。
Ⅴ溝が1個=1スキ、2個=2スキ、3個=3スキ・・・
ガードとなる背が高くなっている部分の役割は、
髪の毛がそこ以上ガードより右側へいかない様にして
溝に落として切る原理となっています。
残りの毛は櫛刃の隙間へ入って抜ける原理となりスムーズなスキが出来ます。
この抜けた毛をスムーズに抜く方法は ハサミ講座 で説明しています。
両クシタイプはどちらかに溝が付いているのもと
フラットなものが
棒刃に溝があるものなどがあります。
それぞれ、Ⅴになっている溝に毛が入り切れますので、
Ⅴ溝が深ければそれだけ切れ線が入りやすい
購入時にはこれを考えて
どの様にスケるかを想像してください。
メーカーによってスケる%の表示はまちまちです。
規定がないため、メーカーは「これくらいかな~」いう感じでと表示しています。
クシ刃の方は(Ⅴ溝がある方)
普通は研ぎません。
理由は、溝部分が研ぎによってなくなって
ハサミメーカーがスケル%をねらって作ったスキの機能をうしなってしまいます。
当店では、クシ刃を
特殊な方法で刃付けするので刃がすり減りません。
自分のスキバサミを見てください。
たまに、これを知らない研ぎ師が
クシ刃を普通に研いでⅤをなくしてしまっている物があります。
ですので、新品の時より
スケなくなったな~(%が変わった)と
思う時は、残念ながらやられてしまったと思ってください。
溝は新しく作り直す事は困難ですので
フラットな面にして質感調整用に使うのが良いと思います。
当店で直すことが出来ます。
スキバサミは大変繊細なハサミです。
嚙み合わせが悪ければ切れません。
刃の角度も大切です。
カットバサミと同じに考えると
永切れがしません、
しかし鈍角すぎても
切れが鈍くて開閉重く感じます。
スキバサミの刃は
笹刃の物が多いです。
理由は逃がしながら切るからです。
そうすることにより優しいラインや
スケる%を調節でき
開閉が楽になるからです。
こういった原理はストローカットのハサミに似ています。